長きにわたったガロ作品総目録が終了しました。
雑誌ガロの他にいろいろな本が刊行されています。その紹介から。
木造モルタルの王国について詳しくはこちら参照↓
http://odakyuensen.blog.fc2.com/blog-entry-304.html
終わりにあたって、つぶやきみたいに書いてみます。
〈ガロの経緯〉
ガロ編集長である長井勝一は白土三平のカムイ伝を発表する場として、ガロを創刊した(1964年9月)。
はじめは、白土三平の短編ものを載せていたが、4号(1964年12月)からカムイ伝は本格的に始まり、多い時は100ページ超、少ない時は30ページ足らず、また載らないことさえあった。
その後ガロは新人発掘として一般募集を始め、南伸坊、渡辺和博、みうらじゅん、安部慎一、古川益三、鈴木翁二等たくさんの人たちが漫画家デビューした。
創刊号(1964年9月号)から紙媒体ではNo.426(2002年10月号)、デジタルではNo.381(1996年10月号別冊)に始まり電子書籍ガロVer.2.0(2010年9月、2011年にはVer.2.02、その後Ver.03)が最終となっている。
2014年にはガロ50周年を記念して発行された。↑
〈カムイ伝について〉
カムイ伝の作品を描いていたのは、白土三平を筆頭に、赤目プロ小山春夫や諏訪栄(別名小島剛夕・こじまごうせき)、そして助っ人としては水木しげる、つげ義春(後に尋ね人として募集)が参加した。
○カムイ伝第一部…月刊漫画ガロで1964年から1971年連載。文庫本化は小学館より21巻。
○カムイ外伝…第一部と第二部の間に位置づけられる作品。白土三平がガロで原稿料が出ず、お金に困ってメジャーで描いた作品とも…。なので外伝はガロでは掲載されていない。
○カムイ伝第二部…1988年(昭和63年5月10日号)よりビッグコミックで22巻まで出ている。17年ぶりの再開で、白土三平・岡本鉄二で描いた。単発でカムイ外伝も載せている。
詳しいカムイ伝の内容はこちら参照↓
http://comics.shogakukan.co.jp/kamui/about.html
〈手塚治虫のCOM〉
カムイ伝の刺激を受けた手塚治虫はライフワーク作品『火の鳥』を発表。
COMは「まんがエリートのためのまんが専門誌」とあり、私POYOTAはエリートじゃない…と思ったものである。
〈最後に〉
初めてガロと出会ったのは1972年6月号です。それから以後のガロはもちろん、それ以前の冊子すべてを集めるに到りました。
ガロなら絵がヘタでも内容があるなら漫画家になれる! そういうところが気に入ったのです。
ガロ作品総目録は終わりますが、はなのまり氏には総目録の作成において大変参考にさせていただきました。感謝の念に堪えません。
また、この拙いブログを閲覧してくださった皆様方、ありがとうございました。
次はCOM総目録(76冊)へと移ります。引き続き、ご愛読くだされば幸いです。